大学職員を経験した身からすると、「大学職員は楽な仕事」というひとは、何もわかっていないのではないかと思います。

大学職員は辛い!楽じゃない!

大学職員は辛い!楽じゃない!

大学職員のことを知らないひとほど、大学職員の仕事に対して楽そうなイメージを持ちがちです。

確かに、大学職員は一般的な仕事よりも年収は高めで、休みが取りやすいときもあるかもしれません。

しかし、だからといって大学職員の仕事が楽なわけではないのです。

事務作業が多い

まず、大学職員の仕事は事務作業が多いです。

事務作業が好きな方、向いている方からすれば、大したことはないかもしれません。

しかし、新たに創り出す仕事をしたいひとにとっては、ルーティンワークが苦痛だったりします。

もしかすると、創造性を要する仕事をしたいひとは、大学職員の仕事には向かないのかもしれません。

大学職員の仕事の中にも、創造性を要するものもあるかもしれませんが、やはり事務系の仕事が多いような気がします。

人間関係が良くない

大学職員として仕事をしたときに意外だったのが、職場の人間関係はあまり良くないことです。

和気藹々と仕事をしているようなイメージがあるかもしれませんが、実際のところは部署間での連携を取ることはあまりなく、相手の仕事にも興味を示さないひとも少なくありません。

上司や教授に気を使わなくてはならない

上司や教授に気を使わなくてはならない

大学職員という職場は、かなり縦社会だったりします。

役職がつく上司や教授は、偉い存在として見られ、なかなか意見を言うことはできません。

常に上の立場のひとの顔色を伺いながら、仕事をしなければいけないこともあります。

なので、上司の気分で振り回されることもあるのです。

月4日しか休みがないときがある

「大学職員の仕事は楽」と言われることもありますが、実はそうではありません。

ちなみに、私は大学職員として働いているときに、月4日間しか休めなかったときがあります。

休もうと思っても、上司から電話で無理やり呼び出され、なかなか休めないときがあるのです。

パワハラがひどい

パワハラがひどい

ちなみに、大学職員にもパワハラはあります。

無視されたり、罵倒されたりといったことは、普通にありました。

「辞めてしまえ」「殴るぞ」と言われることもあります。

大学職員だからといって、パワハラがないわけではありません。

むしろ、狭い社会である分、状況はひどいときもあります。

特に大学職員は、縦社会なので、権力で暴言を吐く大人もたくさんいます。

残業代がもらえない?

残業代がもらえない?

残業代が支払われるかは、上司の許可が必要な場合があります。

なので、いくら残業しても、上司が認めない限りは、残業が支払われないことがあるのです。

意地が悪い上司がいると、残業代がもらえず、サービス残業ばかりさせられることもあります。

残業を申請しても、ほとんど認めてもらえない、もしくは上司の顔色を伺いながら申請しなければならないことも、結構あるのです。

保守的な考えが強い

また、大学職員は保守的な考えを持つひとも少なくありません。

本当は、新しいことに挑戦したくても、なかなか挑戦させてもらえないことがあります。

保守的な思考が強いので、ベンチャー精神やチャレンジ精神があるひとからすれば、相当苦痛に感じることもあるでしょう。

ストレスを抱えながら自分を押し殺す

大学職員は、横並び精神も強く、目立つ存在は叩かれやすいです。

なので、自分を押し殺しながら働かなくてはならないことがあります。

また、強烈な縦社会に雁字搦めに遭うこともあり、相当なストレスを抱えることもあります。

大学職員は、楽そうに見えるかもしれませんが、自分らしくやりがいを持ち働くのが、難しいこともあります。

鬱になる大学職員も少なくない

大学職員は、外からは楽な仕事に見えるかもしれませんが、実際はかなりストレスがかかる職場なので、精神的におかしくなって、鬱になってしまうひとも少なくないのです。

精神的に病んでしまい、体も壊して、大学職員をやめてしまう(解雇されてしまう)ひとも少なくありません。

私の職場でも、鬱になって、大学職員をやめてしまうひとを何人も見てきました。

1年しないうちに大学職員の辛さはわかる

1年しないうちに大学職員の辛さはわかる

私も、大学職員になる前までは、「大学職員の仕事は楽なのではないか」と正直思っていました。

しかし、一年もしないうちに、大学職員の息苦しさやストレスを痛感しました。

ひたすら言われた事務職を淡々とこなしたいひとには、大学職員の仕事は向いているかもしれませんが、自分の意見も出して変化に対応していきたいひとにとっては、仕事のし辛さやストレスを感じるかもしれません。

コロナ・少子化のあおりを受ける

今後も日本は少子化が進みます。

それだけではなく、今は新型コロナウイルス問題で、以前のような学校生活も送れなくなってきています。

大学運営も変化が問われている時代です。

これまでのように、大学経営は続けられなくなってきています。

変化のない大学は、今後ますます苦しくなっていくでしょう。

よほど知名度あり、ブランド力ある大学でもない限り、どこの大学も経営は安心できません。

将来のことも考えるべき

大学職員も、将来が保証されているわけではないので、自分の将来について、よく考えるべきです。

たとえ、将来に定年退職を迎えるにしても、以前のような退職金は果たしてもらえるでしょうか。

そもそも、それまで大学は経営を続けられるでしょうか。

今は、何が起こるかわからない時代です。

大学職員の収入が減る可能性も十分に考えられます。

だからこそ、今できることをすべきでしょう。

今は安泰だとしても、あなたの老後まで保証されているわけではないのです。

大学職員を辞めるための準備をした!

大学職員を辞めるための準備をした!

このように、大学職員の仕事は変化がなく、つまらなく、しかも縦社会で圧力が強いので、大学職員を辞める準備を始めました。

具体的には、転職活動と副業を始めました。

そして、ぶっちゃけ副業でそれなりに稼げるようになったので、楽に転職活動を始めることもできたのです。

なので、本当に大学職員をやめたいならば、今のうちから準備を始めましょう!

大学職員は全然楽ではない!

大学職員は全然楽ではない!

大学職員を経験した今は、「大学職員は楽ではない」とはっきり言えます。

むしろ、ストレスになることも多いです。

なので、大学職員を辞めた今の方が、断然生き生きしています。

本当に大学職員の仕事をするかは、安易に楽そうということでは、決めない方が良いと思います。