大学職員には、向くひとと、向かないひとがいます。
私も、実際に大学職員として働き、そのことがよくわかりました。
大学職員に向かないのは、こんなひと
では、どういうひとが大学職員に向かないのか。
これは個人的な考えですが、下記のようなひとは、大学職員に向かないと思います。
ルーティンワークが苦手
まず、ルーティンワークが苦手なひとです。
大学職員は、事務作業が多いです。
新しい仕事というよりも、裏方として、毎日同じような仕事が続くこともあります。
それはそれで、もちろん大切な仕事ですが、ルーティンワークが退屈と感じるひとには、あまり向かないかもしれません。
教授だからって気を使いたくない
あとは、大学職員は教授に気を使うことが多いです。
上司の職員も、教授には気を使う傾向にあります。
教授たちも、一般の大学職員よりも、「自分たちの方が立場が上である」と思っているように感じるときがあります。
もっとも、年収も教授たちの方が上でしょうから、そう思うのも当然のことなのかもしれません。
ただ、教授だからといって、気を使わなくてはいけない空気感には、どうしても嫌気がさしてしまいます。
なぜならば、教授だからといって、必ずしも仕事ができるわけでも、人格者でもないからです。
対等に接したいのですが、なかなかそうさせない空気感が、大学の職場にあります。
反対意見は、ちゃんと言いたい
そのような職場環境下なので、反対意見があったとしても、なかなか言うことができません。
大学内の職場関係は、しっかり上下関係ができていて、カースト制度のようなものを感じます。
つまり、上の立場のひと(職員や教授)には、意見を言うことができず、従わなければならない空気感があります。
少しでも、「調子に乗っている」と思うような言動をこちらがすると、上の立場のひとから睨まれてしまうでしょう。
なので、大学職員として働くならば、主従関係にも耐えうる精神が必要です。
能力はしっかり反映されたい
また、大学職員は役職ごとにしっかり給料が決められています。
なので、あなたに能力があるからといって、必ずしも正当に評価されるわけではありません。
どんなに頑張ろうとも、給料はあらかじめある程度決められています。
ですから、完全なる成果主義を求めるひとにとっては、物足りなさを感じることでしょう。
決められた下積みを経験したくない
また、大学職員である程度の役職に就くためには、それなりの下積み経験が必要です。
たとえ仕事が出来ても、すぐに役職がつき、給料が上がるわけではありません。
役職のポストがあかない限りは、あなたに席はありません。
また、役職に就くにも、ある程度の経験の他に、年齢や上司の考えでも左右されます。
残業代は上司の一存で決められたくない
あとは、いくら残業をしても、上司が認めてくれないと、残業代がもらえないこともあります。
言うなれば、パワハラですが、大学職員の間にもパワハラはあり、いくら残業をしても上司に認めてもらえず、残業代がもらえないこともあるのです。
つまり、収入は上司の考え次第で、大きく左右されると言っても、過言ではないでしょう。
学生と距離を置かなければならない空気がある
また、大学職員になって感じたのは、学生との距離感です。
学生時代は、「なぜ職員は、あんなに評判が悪いのか」と思っていましたが、いざ大学職員になると、その理由がわかります。
職員が学生と親しくなるのを、よく思わない上司も少なくありません。
だからこそ、あえて学生とはあまり親しくならないようにする職員も多いのです。
下手に学生から慕われる存在になると、上から睨まれてしまうかもしれません。
大学職員には、息苦しい空気感があり、思うように行動できないことも多いです。
もっと自分で稼ぎたいベンチャー精神持ち
あらかじめ給料はある程度決められてしまっているので、もっと稼ぎたいひとからすれば、大学職員の仕事は物足りないと思うかもしれません。
特に、ベンチャー精神が強いひとほど、ある程度上限が決められている大学職員の仕事に、物足りなさを感じるでしょう。
世間体ほど、くだらないものはない
大学職員の仕事をしていると、世間体に縛られることもあります。
大学職員をやめようとすると、「なぜ安定している仕事を捨てるのか」という声も聞こえてきます。
また、大学職員をやめると、世間の見方も違ってくることもあります。
自分の考えが強い
あとは、自分の考えが強すぎるひとも、大学職員の仕事には向かないかもしれません。
大学職員は、上司の意見に従わざるおえない状況が、多々あります。
縦社会が強い組織なので、あなたの考えが通らないことも、普通にあるでしょう。
なので、変化が遅いと感じることも多いです。
足並み揃えて、新しいことには様子見という雰囲気が強い傾向にあります。
なので、自分の意見をどんどん主張し、変化を好むひとにとっては、物足りなさを感じるかもしれません。
権力に縛られたくない
また、大学職員は上司や教授の権力が強く、縛られることが多いです。
権力に縛られず、自分の考えをしっかり主張したいひとにとっては、ストレスに感じることもあるでしょう。
ある意味で、レールの上に沿って進むような、絶対に刃向かうことができないような雰囲気があります。
私は合わない人間なので、大学職員を辞めた
以上のように話してきましたが、このようなひとは、大学職員にはあまり向かないかもしれません。
事実、私もこういうタイプの人間だったので、大学職員になったものの、自分には合わず、結局やめました。
やはり、こういう人間は、バリバリ自分で好きなように進んで行く方が、性に合っているのです。
これは良い悪いというわけではなく、ただ大学職員に合う合わないという話です。
なので、大学職員が合わないと思ったならば、無理をせず、あなたがやりたい道を選ぶと良いです。
ひとには合う合わないがあるので、無理しても、状況はなかなか変わっていかないのです。
あなたは、あなたに合う道を目指すと良いでしょう。