大学職員というと、準公務員的なイメージで、将来も安泰な仕事のように見られたりしますが、決してそういうわけではありません。

大学職員の仕事も、将来が保証されているわけではないのです。

少子化が進み学校運営も苦しくなっている

少子化が進み学校運営も苦しくなっている

そもそも少子化が進んでいるので、学校経営も難しくなってきています。

今は定員割れを起こしている大学も少なくないので、今までと同じような運営を続けていても、安定して経営が続けられるわけではないのです。

少子化が進む社会だからこそ、大学経営は今後さらに厳しく、大学職員の仕事も安泰とは言えないのです。

学生が減り、土地を売却する学校も

以前のように、多くの学生を獲得するのが難しくなったため、経費削減のために不要地を売却する学校も増えてきました。

また、学校だけではなく、近隣の商店街にも学生の減少は、影響を及ぼしています。

パワハラに苦しむ大学職員

また、それだけではありません。

大学職員内にもパワハラというものがあります。

学校という現場は、縦社会が強く、上からの圧力もかなりあります。

特に、役職のある職員や主任教授によるパワハラは、一般職員ではどうすることもできず、見て見ぬふりをされ、学校内にパワハラが横行することがあるのです。

一見すると、大学職員の現場はゆるいイメージがあるかもしれませんが、実際はかなりギスギスした環境なのです。

なので、ひどいパワハラを受けて、学校をやめる職員もいます。

大学によっては、人間関係も最悪で、精神が病むような職場環境で働かなければいけないこともあるのです。

実際、精神的におかしくなって鬱になり、大学職員をやめてしまうひとも少なくありません。

大学職員の平均年収は高め

大学職員の平均年収は高め

大学職員の平均年収は高めで、30歳前後で年収600万円以上稼げることもあります。

一般的に見れば、高い年収ですが、ただこれはボーナスによるものが多いです。

実際、大学職員の基本給はそれほど高くはなく、一般企業に比べて、ボーナスが多めなので、年収が高く見えてしまうのです。

今後も高い年収を維持できるかは厳しい

ただし、今後も高い年収を維持できるかは、怪しいところです。

なぜならば、先にも触れたように、少子化が進み、大学に行く学生も少なくなってきています。

そのような状況下で、これまでと同じような利益が確保できるかは疑問です。

現に、減益している学校も少なくありません。

そうなると、大学職員の年収にも影響してくるので、今後は年収やボーナスが下がる可能性も十分にありえます。

なので、収入面から見ても、大学職員の仕事は決して安定しているとは言い切れないのです。

大学職員になったからといって、将来が保証されているわけではない

大学職員になったからといって、将来が保証されているわけではない

以上のように、大学職員になったからといって、将来が保証されているわけではありません。

むしろ、今度さらに状況が悪くなる可能性は十分にあります。

なので、あまり大学職員に対して、淡い期待を抱きすぎないことです。

子供を大学に行かせられない家族も少なくない

大学は、やはり学費が高く、家計が苦しいひとは入学が難しいのです。

特に、国内でも経済格差が広がっており、以前よりも大学に行かせるのが難しくなっている家族も増えています。

専門校や通信校も力をつけてきている

また、大学以外の専門校や通信校も、効率よく学べて、大学に比べて学費も安いので、そちらに行く学生も少なくありません。

生き残りをかけた戦略が必要になる

大学が、これから将来も存続するためには、生き残るための戦略が必要になります。

もう以前のような、ほっておいても学生が来てくれるわけではないので、より魅力的な学校運営をしていく必要があります。

これまでの旧態以前のやり方だと、時代にはついていけないでしょう。

今は、様々なところから情報を仕入れることができます。

学校に行かずとも、ネットだけで学習できてしまう時代です。

そんな中で、どうすれば学校に魅力を感じ、受験しに来てくれるのか、職員ひとりひとりが考えていく必要があるでしょう。

歴史が長い学校ほど、保守的な思考が強く、変化しにくい体勢になっていることもあります。

しかし、そのままでは学生数は減る一方で、学校存続も危ぶまれます。

もはや、大学職員も将来が保証された仕事ではないのです。

今後は、創造性や行動力を持ち、変化の時代に対応していく必要があるでしょう。

大学職員個人ができる対応策

大学職員個人ができる対応策

また、大学ばかりに頼るのではなく、大学職員個人も対策を行う必要があります。

今は、大学だけに頼れない時代です。

副収入を得る

まずは、副業で副収入を得る行動をしましょう。

大学職員として働きながらも、副業で稼ぐことは可能です。

事実、私も大学職員として働きながら、副業で収入を得ていました。

もし、副業で副収入を得ることができれば、経済的にもだいぶ楽になるはずです。

今後、いつ本業の収入が減るかもわかりません。

だからこそ、今のうちから副業を始めておくべきなのです。

転職も視野に入れる

また、転職を視野に入れるのも悪くありません。

実際、私も大学職員をやめたことで、さらに収入は増えていきました。

このまま大学職員を続けても、収入が増える見込みはありません。

ならば、今後伸びていく業界に転職することも、生き抜くためには必要な決断です。

スキルを身につける

もし、転職をするならば、生かせるスキルを身につけることです。

たとえ、転職をしなくとも、スキルがあることで、大学職員の中でも優位に立つことができます。

漫然と今の現状に妥協するのではなく、あなた自身が変化を起こすことが大切になります。

今からでも準備をしよう

今からどう動くかで、あなたの将来は大きく変わると言っても、過言ではありません。

一つの小さな行動が、将来を大きく変えます。

このまま大学職員をただ続けているだけでは、正直将来は不安しかありません。

だからこそ、あなたなりに、何か行動を起こしてみましょう!